自家製甘酒覚え書き
イラストはこちらからお借りしています。
甘酒には二通りの種類があります。
ひとつは米麹を発酵させるもの、もうひとつは酒粕を使うもの。
お手軽にできるのは後者です。今回は前者の話がメインです。
ただし旧姓家は甘酒と言ったら酒粕一択だったので、初めて米麹の甘酒を飲んだは高校生の頃でした。
冬休みの間だけアルバイトをしていたんですよ。その時に社長さんが
「兄弟の会社で醤油と甘酒を作っているから持って行きな」
と一升瓶に入った物を持たせてくれたんですよね。自転車の前かごに乗せて瓶が割れないように気を使いながら家に帰った記憶と、甘酒は美味しかったのですが家族には不人気で私ひとりでひと瓶飲みきったという記憶が残っています。
具体的な作り方を知ったのはその次の年の学校祭だったかと思います。どこかの部活動の出し物だったのか、そのへんの記憶は曖昧なんですが割と米粒の形は残っていて味は薄めの記憶。自分でも作れるのならやってみようと思ったのですが、いちいちお粥を炊かなければならないことと、温度管理が大事であるという所で面倒臭さを感じ作るまでには踏み切れず、それからかなりの間作ってみようという気にもなりませんでした。
ようやく作ってみようという気になったのは結婚後。
まだ塩麹とか腸活とかがブームにならなかった頃です。
そこそこネットも普及しはじめていたので、なんの気無しに作り方を検索すれば
『温度管理はこたつに入れておけばいいよ！』な記事を見かけたので挑戦してみたのですが、失敗。
今思えば記事を鵜呑みにした私が馬鹿だったのですが、こたつ内部の温度では低すぎて菌が活動しません。それに甘酒は夏の季語、元々は夏に飲むものだったはずなのにこたつに頼ってたら冬しか作れないじゃないかと気がついてもっと検索。すると『麹を入れるタイミングは、お粥を炊いたら湯気が出なくなるまで冷ます、温度管理は炊飯器の保温機能を使えば大丈夫。麹菌は空気を好むので炊飯器の蓋は完全に閉めずに割り箸を噛ませて本で抑えておけ』という記事を見かけたので、その通りに実行したら上手くできました。ただし、薄めて飲んでくださいねという割にはストレートでも行ける甘さ（単に濃い味が好きなだけなんですが）といちいちお粥を炊かなければならないこと、10時間は保温しなければならないので炊飯器が使えなくなること、などがネックで割と頻繁に作るようになったのは、一時期パン作りにはまって温度計を購入、そしてヨーグルティアの購入以降となります。
温度計とヨーグルティア。この２つがあれば、甘酒作りもかなりハードルが下がりますが、この頃になると逐一甘酒を作るためにご飯を炊いてられないと面倒くさくもなっていました。その手間をどうしようかと考えながら冷凍庫を整理していたら食べきれなかった冷凍ご飯が発掘されました。
我が家は一日分のご飯をまとめて炊いておくのですが、どうしても少し余ってしまいます。一度冷凍したものを再度冷凍するとどうしても固くなってしまいます。処分するのも忍びなく、ある程度溜まったら雑炊などに使っているんですが使い切れない場合は長期間冷凍庫にしまいっぱなしになってしまうこともありました。
↑こんなのです
遅まきながら
「残りご飯を使えばいいじゃんか！(・∀・)ｿﾚﾀﾞ!!」
ということに気が付きまして、
米麹と水の量は同じ重さ（だいたい私は米麹も水も250gを基準にしています）
ご飯は解凍して米麹と合わせてヨーグルティアの容器に詰まるくらいなので適当です。ヨーグルティアの設定温度は58度、時間は10時間ほどにセット。
最初はこんな感じで水が足りなくて大丈夫かな？とも思いますが、途中１時間に１回くらいかき混ぜて３時間後、ここまでドロドロになります。
このくらいになれば後は時間が来るまで放置して問題ありません。
そのままで飲むのは甘いので少し水で薄めて飲むのもいいですが、我が家ではヨーグルトの甘味料として使うことが多いです。
それでお通じが良くなるか……？
残念ながら私には効き目はなく、ダンナさんは元々便秘知らずなので検証はできていません。
麹にこだわりはありません。その時に手に入りやすいものの一例として。
単に自宅近所のスーパーでは普通に置いてあるってだけですが、こうして通販のページで見ると色々経費がかかるので高いですね……。
近所だとだいたい１kg900円弱で買えます。
